医師からの命の決断を迫られたのちにまず考えたことは気管切開をし人工呼吸器管理にするかどうかです。
なぜその考えに至ったのかというと私は人工呼吸器をつけ、その後どのような経過になっていくかを知っていたからです。
この考えにはもちろん賛否両論があります。のちに知ることですが気管切開後、人工呼吸器をつけることで笑顔が増えたとおっしゃるご家族様もおられました。
しかし、この時の私たちの考えはそこまで至らなかったのです。延命処置につながることなので、気管切開することで本人に負担になるのではないということや人工呼吸器を使っても命は長くないかもしれないからそこまで負担をかけてすることなのかなど、何しろ考えが後ろ向きでした。
そして、そのままの考えを主治医にぶつけ出産を迎えました。
出産日、朝一番の9時から手術室へ入室し、私は産科病棟で待っていましたが不安で生きた心地が全然しなかったです涙
1時間経っても何も進展のないまま不安な時間が過ぎ、2時間が経とうした時ようやく妻が病室に帰ってきて産科の先生が無事に生まれたことを教えてくださいました。
出産時には特別な処置は必要なかったですが、低体重で呼吸の状態も良くなかったのでたくさんの点滴を繋がれ、ミルクも飲める状態ではないのでチューブを通して飲ませることとなりました。
この時は何より命に別状がなく生まれてきてくれたことが本当に良かったと心から感じました。