妊娠から出産までの思い

生まれてすぐのみさです

私たちには未紗が3人目のこどもになりますが、未紗の妊娠が発覚する前に一度妊娠して初期に流産しています。

私たちが結婚した年齢が若くなかったので3人目ともなると高齢出産となってきていました。

それなりにリスクがあることはわかってはいたのですが、何があっても子供を授かることができれば産むつもりでいました。

一度流産を経験後、未紗の妊娠がわかったのですが初期は特に問題なくお腹の中で成長してくれていました。

今思えばですが、指や腕が曲がっていますねと毎回言われていてそうなんだと思っていましたがそれが兆候であったことを後で知ることになります。

大体妊娠30週を超えたあたりから羊水が多いことがわかりました。精密検査をしてみると18トリソミーであることが判明したのです。

検査結果を聞いた時は間違いであって欲しいことを願いましたが、何より無事に生まれてきて欲しい思いがあったので徐々にですが結果を受け入れることが出来ました。

その後も順調にお腹の中で育っていき、出産間近になると新生児専門の医師から改めて18トリソミーの説明がありました。

説明の中で出産できる確率のこと、生後1年以内の生存率、無事に生まれたとしても体の状態的には約90歳に近い状態であることなどの話でした。

一連の話の中で一番判断が難しいかったのは救命処置のことです。

無事に生まれてくることが少ない病気ですので、生まれてすぐに救命処置が必要な場合が多いのです。

もし、呼吸をしていない場合は人工呼吸器を使用したり、心臓を動きが悪い場合は昇圧剤と言われる薬剤を使用したりします。

それらの処置をすることを決めるのは親である私たちに判断を委ねられます。

障害を持って生まれるということはもし無事に生まれても私たち親がケアを継続して行っていかなければならないのです。

それが意味することは今までの生活以上に負担を強いられることなのは容易に想像がつきました。

自分達がこれからかかるであろう負担と未紗の命、どちらかを天秤にかけると感じられました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です